長友:今も現場に?

原:もちろん! 行きます。売り場に行くと必ず改善点が見つかります。

長友:成長への鍵はすべて現場にある、ですか。

原:そう思います。だから柳井社長も必ずお店に足を運ばれるんだと思います。なぜかと言うと、自分たちの成果は売り場でしか確認できないからです。

長友:働く上で、女性ゆえの悩みってありました?

原:ないですね。良くも悪くも女であることは事実なので、女性を忘れずに仕事をしたほうがいいと思うんです。だからファーストリテイリングの男性役員には「女性であることを捨てずに仕事をさせていただきますので、気を使ってください」と言ってます(笑)。

長友:それ、いい!(笑)。部下にはどうですか?

原:怖いんですって。スタッフが電話でしゃべってるとき、私が相手のときはすぐわかるって言われます。怒ってるときは、相手の首を絞める勢いなんですよ。

長友:アハハ。でも逆にそこまで怒られたら、愛を感じるんじゃないですか?

原:そう言われます。人って本気で迫られたときにこそ可能性が広がると思う。女性も男性も一度は本気で迫られたほうがいい。後から感謝されることも多いです。自分が言ったこと覚えてないんですけど(笑)。

週刊朝日 2015年5月1日号より抜粋

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