


週刊朝日で好評連載中の「美意識ある生活」。生活品評論家の東海左由留(とうかい・さゆる)さんが厳選したひと品を紹介している。東海さんは日本とヨーロッパで「生活をより豊かに」をテーマに様々なアイテムやサービス、ライフスタイルを取材。自腹で購入し、時間をかけて使用感を検証している。
今回は、紺のジャケットを紹介する。
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■2年以上、着ていないスーツは何着?
スーツは男の制服、いや戦闘服だ。対峙するとき、攻め落とすとき、相手と状況に合わせたスーツを「装備」する。
では、ビジネスの戦いから解放された男は何を着るのか。クローゼットに並ぶ、ほとんど着なくなったスーツを眺めて、ため息をついてはいないだろうか。
極端な話、会社や組織から自由の身になったならば、紺とグレーのスーツに礼服用のブラックスーツがあればいい。そして、新たにワードローブに加えたいのは、ジャストサイズの紺ジャケットだ。
「紺ジャケットなら、何枚も持っている」と反論が聞こえてくるが、服とは時代を表すもの。流行を追わなくとも、その時々の気分を服で表現していないと、老け込んで見える。
しっかりトラッドなのに、涼しく軽い着心地の初夏向けのジャケットがある。しかも、体形をすっきり見せてくれる素材やカッティングではつらつとした印象に。それがこの2枚。
<今日の逸品>
オリジナルウールジャケット 3万8000円(税別)
問い合わせ先:Pt. Alfred
シャツジャケット 2万2000円(税別)
問い合わせ先:スキャッティ・オーク
※週刊朝日 2014年5月23日号