「餅は餅屋」とは言うけれど、最近、専門店が増えてません?
ポテトサラダ、ブッラータ、唐揚げ、卵料理、フライドポテトなど、この1、2年で、これまでになかった専門店が都内に出現している。もしや飲食業界では、“専門化”がブーム?
「もともと“飲食店は専門店”なんですよ。電話帳で一番多いのはそば屋ですから(笑)。とはいえ、一風変わった専門店が増えているのも事実です」
そう話すのはグルメ雑誌「dancyu」の江部拓弥編集長。
「ネットの普及が一因でしょう。うまく使えば、今までビジネスにならなかったものでも成り立つし、逆にフックがないと情報の波に埋もれてしまう。専門店というだけでおいしそうと思われるメリットもある」
時代は、“なんでもある”ファミレス的豊かさから、“厳選したものがある”専門店的豊かさに変わりつつあるのかも。
※週刊朝日 2014年7月18日号