![田村耕太郎さん](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/3/4/413mw/img_34d5651726801094e7652c701417c2a729316.jpg)
![「あの一言」が忘れられない!](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/a/2/464mw/img_a2c2c7792372c79b8b39e09f1416854919732.jpg)
「アホとは戦うな。時間の無駄である」と提唱する、元政治家であり、現在はシンガポール・リークアンユー政治大学院で教鞭を執る田村耕太郎さん。しかし、シリーズ75万部を突破した著書『頭に来てもアホとは戦うな!』の読者からは、「それでも戦ってしまう……」と多くの悩みの声が寄せられているという。
日々の仕事・暮らしの中で「アホ」に悩んでいるあなたに、ちょっとでも気持ちが楽になるヒントを田村さんが提案する連載「アホから解放される相談室」。今回は「アホに言われたことが忘れられない」ことについて。
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【相談】
新卒のとき、教育係の先輩から言われた一言が忘れられません。ある飲み会のとき、酔った勢いで先輩にこんなことを言われたのです。
「君はプライドの高い人間だよね。嫌っている人は多いと思うよ。夢とかあるみたいだけど、そのままじゃ成功するのは難しいと思うよ」
会社に就職して、自分なりに一生懸命頑張ってきたのですが、まさかこんなことを思われていたなんてびっくりしてしまいました。
次の日の先輩はいつもどおりで、すっかりこうしたことを言ったことを忘れているようです。
実は、この出来事は数年前のこと。私は今もこの一言が忘れられずにずっとくすぶっています。
自分にプライドの高い意識はありません。できるだけ謙虚に接してきたつもりです。先輩はどういうつもりでこうしたことを言ったのでしょうか。
この先輩の言葉がずっと胸に残り「自分は嫌われている人間に違いない」「自分には大きい仕事ができないに違いない」といった呪いがかけられているような気がしています。
どうしたらこの言葉から解き放たれ、自分を好きになり、仕事でインパクトを残せる人間になれるでしょうか。
■無責任に励ましてくれる人は注意
価値観や哲学は人それぞれで、他人様のご発言は合理的なものもあれば、感情的なものもあるでしょう。その時の気分や環境にもよります。