3月19日から梅田芸術劇場で始まるミュージカル「ボディガード」。世界的ヒット映画を舞台化したこちらの作品で、主役に抜擢されたのは、本作が舞台初挑戦となる俳優の大谷亮平(39)だ。初舞台がミュージカルということもあり、ファンからは驚きと期待の声があがっている。歌やダンスの経験は「皆無」で「まだまだこれから」とインタビューなどで明かしている大谷だが、その意気込みは相当熱いようだ。
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大谷がブレイクを果たしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(2016年/TBS)が昨年末に、熱血漢の社会人ラグビーの監督役が注目を浴びたドラマ「ノーサイド・ゲーム」が年始に再放送され、ドラマを初めて見た視聴者からも「大谷亮平さんを好きになってしまった」「クールだけでなくアツい役もハマる!」などの声がSNSにはあがった。
韓国で10年以上の芸能活動を経て、2016年にドラマ「ラヴソング」(フジテレビ)で日本のテレビドラマに初出演を果たした大谷。“逆輸入俳優”として「第二のディーン・フジオカ」と呼ばれることもあった。ドラマ出演が続き、順風満帆に見える大谷の俳優人生だが、ここにたどりつくまでには多くの苦労があったようだ。
大学時代に日本でモデル活動を始めた大谷。2003年に韓国で出演したドーナツのCMが評判となり、韓国の事務所にスカウトされ、韓国へ活動拠点を移した。言葉はゼロの状態だったが、大学と個人レッスンでガッツリ学んで習得したという。その後、ドラマや映画、バラエティ番組にと活躍の幅を広げ、韓国で人気を博すように。しかし、過去には事務所に騙されて1桁少ないギャラを受け取らされていた経験もあると明かしたことも(「ザ!世界仰天ニュース」日本テレビ/2018年6月26日放送)。
「大谷さんは、韓国で大ヒットした映画『神弓 -KAMIYUMI-』(2011年)、『バトル・オーシャン 海上決戦』(2014年)に続き、イ・ジュンキ主演ドラマ『朝鮮ガンマン』(2014年)など話題作に出演し『韓国ドラマアワード2014グローバル俳優賞』を受賞しています。韓国語も流暢でSNSなどでも評価は高かったそうです。歴史モノに多く出演していたので『武将』というイメージが強かったのですが、彼の韓国での人気を決定づけたのは、バラエティ番組『ルームメイト』シーズン2に出演したことでしょう。内容は、韓国版テラスハウスといった感じで若者に絶大な人気がありました。大谷さんはシャイな性格で韓国にはいないタイプとして注目を集め、お茶目な一面や韓国語の言い間違いなどが笑いを生み、年下のアイドルにイジられる愛されキャラになった。韓国の人気女優、クララさんも大谷さんを『理想の男性』と公言するほど人気者になりました」(韓国エンタメ事情に詳しい芸能ライター)