第70回という節目を迎えるとともに、令和初となる紅白歌合戦。平成30(2018)年はサザンオールスターズや松任谷由実の出場したほか、米津玄師や星野源、MISIAも歌手別視聴率で好調で、後半の視聴率は2年ぶりの40%超えとなる41.5%を記録した。

【過去20年間で出場回数の多い歌姫は誰だ!? ランキング表はこちら!】

 ここ数年の紅白は、解散したSMAP、芸能界を引退した安室奈美恵、紅白勇退を表明した北島三郎など、大物の卒業が相次いでいる。では、令和時代の“紅白の顔”は誰なのか。過去20年(2000~19年、特別出場は回数に含めず)の白組出場回数ランキングから考えてみたい。

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 1位は、五木ひろしと氷川きよしの20回。五木ひろしは昭和46(1971)年に「よこはま・たそがれ」で初出場してから、49回連続出場。すでに紅白卒業を表明している北島三郎の50回(特別出場の1回は除く)に、あと1回まで迫っている。

 氷川きよしの初出場は平成12(00)年なので、通算出場回数も20回。演歌界の若きプリンスも42歳になった。人気は堅調で、11月に公式インスタグラムをスタート。すでに14万人を超えるフォロワーがいる。同世代に氷川の地位を脅かす男性歌手のライバルも見当たらず、演歌部門では令和時代の紅白の顔になりそうだ。

 一方、ポップス部門では絶対的な強さを持つ男性ミュージシャンが不在だ。

 3位はTOKIOの18回だが、平成30(18)年4月にメンバーの山口達也が強制わいせつ容疑で書類送検(後に起訴猶予処分)されると、所属事務所を退所。他のメンバーはテレビ番組などの出演は継続しているものの、音楽活動は休止状態に。紅白出場も途絶えた。なお、4位で16回、通算48回出場の森進一も、平成27(15)年を最後に紅白を退いた。

 5位のSMAPは14回。平成3(91)年の初出場から23回出場し、平成の「国民的アイドル」だった。ところが平成28(16)年末に解散してしまった。

 SMAPと同じ5位の北島三郎と細川たかしは、いずれも演歌界の大御所だが、北島は平成25(13)年を最後に紅白を勇退。その後は平成30(18)年に特別出演して「まつり」を披露したのみとなっている。細川も平成27年を最後に紅白を卒業。この20年間で最も歌ったのは「浪花節だよ人生は」の5回で、最後に紅白で歌った曲は「心のこり」だった。

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ついに嵐まで… 大物歌手で相次ぐ紅白卒業