「市は、歴史資料館の建設に市民から理解を得ていると説明していますが、民間団体やメディアの調査では市民の約9割が反対しています。資料館は、年間維持費も5000万円かかるとされていますが、実際はもっと高額になる可能性もあります。内閣府には、市民3714人の建設反対の署名も提出されました」

 思わぬ形で鹿嶋市の対立に巻き込まれた内閣府地方創生推進事務局は「個別の案件については回答できない」としながらも、一般論として「法令で定められている要件を満たせなければ、認定されないことになる」と話す。ところが、市民の反発があるにもかかわらず、内閣府は12月26日に鹿嶋市の計画に認定を出した。

 商店街を活性化させるための補助金が、市長と市民の対立の火種になるのではないか。また、市民からの批判に、錦織市長はどう考えているのか。昨年12月に取材を求めたところ「多忙で時間がとれない」との理由で取材を断られた。そこで、質問状を送ったところ「市長も年末の公務が多忙である関係上、回答する、しないの意思及び回答する場合の内容の確認に十分な時間が取れない状況です」との回答が届いた。

 一年の計は元旦にあり。正月に今年の目標を立て、初詣でお願いごとの成就を祈る人も多いはずだ。にもかかわらず、関東を代表するパワースポットである鹿島神宮の周辺では、市長の“だまし討ち選挙”をきっかけに、新年から暗雲が立ち込めている。

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