長崎県五島列島出身の川口春奈 (C)朝日新聞社
長崎県五島列島出身の川口春奈 (C)朝日新聞社
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 来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で沢尻エリカ容疑者(33)に代わって、川口春奈(24)が織田信長の正妻、帰蝶(濃姫)役を演じることが発表された。

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 6月から始まった撮影で、すでに10話分は収録済みだというが、沢尻は主演の長谷川博己(42)演じる明智光秀と絡むシーンが多く「編集やカットでどうにかできるレベルではない」(NHK関係者)ため、初回から撮り直すことになるのだという。

 NHKは川口の起用理由について「確かな演技力があり、戦国武将の娘としての気高さと強さを表現していただけると考えた」と説明。大河初出演、時代劇も初挑戦だが、それ以上に川口の演技力への期待が大きく、役柄のイメージにハマったということのようだ。

 芸能リポーターの川内天子さんは「NHKとしても、とにかく代役を決めることが最優先だったと思います」とし「初時代劇ということは、これからその分野で大きく成長するという意味でもあるので、NHKも彼女の今後にそれだけ期待を寄せているということでしょう」と話す。

 川口に決定するまでネットでは代役候補の女優の予想で盛り上げっていたが、「どのメディアにも川口の名前はあがっていませんでしたから、大穴だった」(スポーツ紙記者)という。

「12月上旬から撮り直しを始める予定だそうで、なんとか当初の予定通り1月5日からの放送開始を目指しています。ただ撮り直しと通常の撮影の同時進行ですから、どうなるかは今後の進行次第でしょう」(同)

 12月からの撮影を前に、出演者やスタッフの負担はもちろんだが、川口が越えなければならないハードルはかなりのものだ。台詞を覚えることから、衣装合わせ、顔合わせや本読みなどを2週間足らずでこなすというのは相当の荒業だ。

 だが「もっとも心配されているのが、時代劇の所作だといいます」

 と話すのはドラマ制作関係者。

「NHKのドラマの時代考証はしっかりしていて、特に時代劇の所作のレベルが高いと言われています。衣装を着た時の歩き方、手の使い方、裾捌きなど一朝一夕にできるものではありません。まして時代劇が初めてというなら、想像を絶する苦労が待ち受けています」

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広瀬アリスも苦労