専門家であるほど、今回の台風への危機感は強い。すでに「高齢の親を避難させた」という人もいるほどだ。東京都も、早めの避難を呼びかけている。
「今後、避難を促す特別警報が出る可能性がありますので、つねに情報が得られる環境にいてほしい。また、台風が過ぎた後に急速に潮位が上がることもあります。警戒をゆるめずに注意してほしい」(東京都建設局河川部防災課)
すでに首都圏では、水や懐中電灯などの売り切れも始まっている。台風の影響で停電が起きることも考え、カップラーメンなどの非常食も準備しておきたい。もちろん、台風19号が今後勢力を弱めたり、進路がそれたりして大きな被害を起こさない可能性もある。だが、それは結果論にすぎない。現時点で必要なのは、最悪の事態を想定しながら、できるだけ被害を小さくする準備をしておくことだ。(AERA dot.編集部/西岡千史)