さらに多様性を生み、選択肢を増やすためになにが必要なのでしょうか。その第一歩は、学校の透明性だと考えています。個人情報や安全性の問題もありますが、現在の学校は密閉性が高く、子どもの日常を取材することは困難です。今回のように学校の日常を取材できるのは稀なケースです。そのおかげで多くの課題と可能性が見えました。



 多様性や選択肢の確保は、想像以上に簡単ではないのですが、まずは議題に乗せることが必要です。透明化は学びの可能性を引き出す第一歩になるのではないでしょうか。(文/石井志昂)
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