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42歳で電撃結婚、翌年には高齢出産。激動2年を経た女優・水野美紀さんが、“母性”ホルモンに振り回され、育児に奮闘する日々を開けっぴろげにつづった連載「余力ゼロで生きてます」。今回は「チビの個性」について。
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1歳10カ月を目前にして、チビの個性がけっこう見えてきた。
子供の個性ってすごく不思議で、同じ両親から産まれて同じように育った兄弟であってもはっきりと違いが出る。
上の子だからとか下の子だからとかいう違いだけでは片付けられないほどに差があるので、産まれ持ったものだとしか考えられない。
姪っ子二人を見ていて、そう思う。
年子の姪っ子は、性格だけでなく体格も全く違う。同じ親から、たった一年違いで産まれたのに。
ということは、だ。
同じ両親から産まれるにしても、着床する精子と卵子の組み合わせの数だけ、容姿や個性のパターンがあるということだ。
そう考えるとなんというか……、凄すぎて途方に暮れてしまう。
チビは、保育園のクラスメイトとの比較で、その個性が浮き上がってきている。
まず、おっきい。
背も高いし、骨格がしっかりしている。
その分、運動能力の成長がちょっとだけ早い。
髪が多く、少し茶色い。肌が少し弱く、汗疹や発疹が出やすい。
内面は、食欲旺盛で明るく元気。
表情豊かでとってもひょうきん。
物怖じせずに好奇心旺盛。
社交的なくせにちょっとシャイ。
心優しく力持ち。
カレーが大好き。
もうこれ、黄レンジャーだよ。
私も半分、黄レンジャーに寄せて書いたよ。
クラスの子たちを見回してみると、それぞれにかなり個性が現れてきている。
甘えん坊で人見知りな子。
ニコニコしておっとりさんな子。
繊細で怖がりやさんな子。
人懐っこくて大人しい子。
三つ子の魂百まで、というが、この時期に現れる資質はきっと、ずっと根っこで変わらないものなんだろうな、と思う。
うちの子は一言で言うならば、ノリノリで元気な子。