同調査では休むことに「罪悪感を感じる」と答えた人は、日本が世界最多で58%に上った。続く韓国が55%(有給取得率は93%)、シンガポールが42%(同)だった。

 そしていよいよ、4月から働き方改革関連法が施行される。企業に義務付けられる、年10日以上の年休が与えられている働き手への「自主的な5日以上の休暇」取得。違反すると従業員1人あたり最大30万円の罰金が科されるため、対応を急ぐ企業も多い。

 カレンダー作成に使われたのは、ジェトロ(日本貿易振興機構)が海外駐在や現地とのやりとりが多い人のために公開している世界の祝祭日のデータ。すべてを一つにまとめ、重複するところはルールを定めて1つだけ記載しているという。眺めていると、ふと行ったことのない国や知らない休日が出てきたりして、それはそれで面白い。

「祝祭日はもともと犠牲者を弔ったり、宗教的な意味のある日だったりしますが、国によって違ったり、時代によって変わってきたりしています。例えば、日本ではハロウィーンは10月31日と定着していますが、それは言わばイブ(前夜祭)で、キリスト教各国は11月1日に万聖節を祝い、メキシコでは死者の日が2日まで続きます。そのほか、お釈迦様が生まれた灌仏節は日本では4月8日ですが、韓国や中国では仏誕節が旧暦の4月8日、タイでは4月14日、そのほかの仏教国では5月19日を祝っています。国によって暦や歴史、出来事の捉え方にも違いもあり、世界を知る一つのツールにもなります」(國田さん)

 カレンダーは無料ダウンロードが可能。上司と部下、チームで見ながら「どこで休むか」と話題にするのがオススメの使い方だという。同社も試験的に一部の部署で活用し、効果測定する予定。

「休まない国」返上の一助になるか注目だ。(AERA dot.編集部・金城珠代)

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