カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/写真部・小原雄輝)
カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/写真部・小原雄輝)
この記事の写真をすべて見る
(写真/getty images)
(写真/getty images)

 何かと物入りになる年末年始。20代で多額の借金を抱えた経験があるお笑い芸人のカンニング竹山さんは「金は借りる順番がある!」「解決しないことはない」とアドバイスする。その内容とは……。

*  *  *

 25、6歳ぐらいですかね。遊びのためとか変なプライドだけで消費者金融から金を借りるようになっちゃって、多いときで480万円の借金がありました。一度は親にバレて、親が100万ぐらい返しちゃったんですが、それによってまた借りられる額が増えて……。それも入れると全額で600万ぐらいになりますね。

 一度借り始めると、ATMみたいに「(貸金業者に)行けば金が出てくる」という感覚になって、バイトもしなくなり、借金取りだけじゃなくて、いろんなことから逃げ回ってばっかりいました。借りるのも無計画そのもので、後で自分で自分の首を締めることになるのはわかっているのに、返してもまた借りてしまう。

 28歳ぐらいのとき、いまの事務所をクビになりそうになり、借金で首が回らなくて生活もできなくなって、当時付き合っていたカミさんに怒られたり、金を払ってもらったり、仲もぐちゃぐちゃになり、いろんなことが重なってもう一回頑張ろうって思ったんですよね。

 僕が運が良かったのは、兄貴と姉貴に言われて、自分で裁判所に通って過払いの分の債務整理をしたことです。貸金業者との間に裁判を起こして、法定利息を超えている分は払いませんと和解をする方法で、「弁護士に頼まなくても自分でできるから、金のことを勉強しないさい」と言われて、自分でやったんです。

 そして法定利息のことを学んで、過払いを整理するというのは悪いことじゃないんだってわかったり、無駄なことをしていたことも知りました。それに返済計画をちゃんと作ったことが大きかった。結局は自分自身と生活が変わらないと状況は何も変わらないんですよね。当たり前と思っていた出費を削るとか、生活を見直して贅沢とか無駄をしないようにするとか。僕の場合はそもそも働いてなかったので、そこからスタートでしたけど。

次のページ
「金を借りる順番」最初は…