寒い冬の朝。一度は目覚めたものの、布団の暖かさに負けて二度寝してしまい、遅刻しそうになってしまった、という人もいるだろう。最近、スマートフォン向けの目覚ましアプリはいろいろな種類のものが出ているが、それでも1人で起きられる自信がない…。そんな人は、こんなユーザー同士で助け合えるアプリはいかがだろうか。

 スマートフォンアプリの開発、運営などを行う寺島情報企画は、「おはよう」のあいさつを通じてユーザー同士で起こし合う、目覚ましコミュニケーションアプリ「Ohayo!目覚まし~みんなでオハヨー~」(iOS対応、無料)を開発し、15日から提供を始めた。

 アプリの特徴は、設定した曜日・時間(日付は現段階ではなし)になると、アプリを起動していなくても作動するアラームと、ユーザー同士で送り合う「あいさつ」の二段構えで起きられる点だ。

 ユーザー同士で送り合える「あいさつ」とは、自分が設定した時間になると、他のユーザーから、「おはよう」のメッセージとアラームが届くというもの。このアラームは設定したものとは別に作動するため、他のユーザーからメッセージが来れば、2~3回鳴ることもあるという。

 自分がしっかり起きられたら、他のユーザーも起こしてあげよう。アプリ上に、同じ時間帯に起きたいユーザー名がランダムで表示されるため、タップするとメッセージとアラームを送信できる。

 やりとりできるメッセージは「おはよう」のみで、最大3人まで送受信できる。ツイッターを利用していれば、ツイッターのアカウントでフォローし合うことも可能だ。

 このアプリは、同社が、気軽で実用的にコミュニケーションが取れるサービスができないかと開発した。メッセージはあいさつに限られるため、担当者は「今後海外へ展開できれば、世界の朝時間が対象になるため、(世界中の人と)楽しくやりとりできると考えている」と夢のあるコメントをしている。

 あいさつ運動ではないが、ユーザー同士が声をかけ合うことで、楽しく目覚められそうなこのアプリ。返信をきっかけに、交流の輪が広がることもありそうだ。布団から出たくない朝も、自分が起きることで誰かの役に立てる、と思えばしっかり目覚められるかもしれない。