とはいえ、自分の「できたこと」を毎日見つけるのはけっこう難しいもの。そこで永谷さんが考案したのが、「3つのめがね」で一日の行動を振り返ること。
「私たちはともするとマイナスの感情にとらわれがちですが、このめがねを通して1日を振り返ると、必ず『できたこと』が見つかるようになっています」(永谷さん)
「できたこと」を見つける3つのめがねは、以下になります。
(1)「ハッピーめがね」……その日のハッピーだったことはないか、1日の感情の動きを見つめます。例えば、欲しかったセーターを安く買えてワクワクしたこと、机の上をきれいに片づけてスッキリしたこと、子どもとサッカーをして元気ハツラツになったなど、自分の感情にフォーカスします。
(2)「ナンバーめがね」……本を3冊読んだなど「数」に注目。そのほか、「早く」できたこと、「初めて」できたこと(やったこと)、「習慣化」しているものも入ります
(3)「パーソンめがね」……自分の周りの人の反応の中に、自分のできたことをみつけます。「ありがとう」と言われたならば、あなたが何かできている証拠。ごはんがおいしいと喜ばれた、スピーチで拍手をもらったなどもここに入ります。
「できたこと」は、ジャンルを絞る必要はなく、いくつ書いてもかまわないそう。1つの日があっても、書けない日があってもOK。大切なのは、何より続けること。この日記は、親はもちろん、子どもでもできます。小学校低学年のお子さんの場合は、親が代わりに書いてあげてもいいでしょう。
毎日の「できたこと」を見つけて、ぜひ今年は笑顔に満ちた一年にしたいですね。この日記の詳しい内容は、発売中の『AERA with Kids 冬号』に掲載中です。
高濱正伸,安浪京子,安宅和人,アグネス・チャン