モチベーションを上げるいい方法に、「役職を任命する」というのがあります。いくらメリットがいっぱいでも、ただ「お手伝いしてね」と言われたのでは、子どもはちっとも楽しくありません。ここは、うまくのせてあげましょう。おすすめなのは、「役職制」の導入です。お風呂掃除をさせたいときは「風呂掃除担当大臣」、洗濯物をたたんでしまってほしいときは「洗濯物たたみ特命大臣」など、ちゃんと役職名を任命するという方法。子どもは面白がってのってきます。おおげさかな?と思うくらいの役職名がいいですよ!

 ときには、イベントでお手伝いのモチベーションを上げるのも効果的。たとえば「今日は家族でカレーを作る日」と決めて、状況が許せばいっしょに買い物に行くところからスタート。「できるだけ安いお肉を探す係」「おいしそうなジャガイモとにんじんを探す係」などと担当を決めるのも楽しそう! 素材の産地や値段を見ることは、社会科の勉強にもつながります。帰宅したら、家族みんなで調理。火や刃物を使う工程は、大人といっしょに。

(AERA with Kids編集部・三宅智佳)

※「AERA with Kids2021年夏号」より

AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2021年 夏号 [雑誌]

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三宅智佳
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