早起きするには、やっぱり早く寝ることも重要なんだ。布団に入ってもなかなか寝付けないっていう人におすすめの、早く寝るコツがあるよ。それは、寝る時に楽しいことを考えること。不安や悩みがあるとなかなか寝付けなくなってしまうから、「明日の給食楽しみだな~」とか「友だちとたくさんおしゃべりしよう~」とか、意識して楽しいことを考えてみるといいと思うよ。

 僕も毎日楽しいことを考えながら寝るようにしているんだ。たとえば、「よしおにCMの出演オファーがくるぞ~」とか「休みが増えるけどお給料も増えるぞ~」とか(笑)。あー、本当にそんなことがあったらいいのにな~!

 あとは、よしおの早起きギャグ「ぱちょ~ん」をやってみてほしいな。眠い目を思いっきりパチっと見開いて、口を大きく動かしながら「ぱちょ~ん」って言ってみてね。早起きが苦手な子たちのために、絵本にもしたよ。よしおの声で早起きギャグが聞ける仕組みになっているんだ。僕の声で起きたいかは置いておいて、好きな人の声や好きな音楽を目覚ましに設定するのもいいかもね。朝から好きな声や音をからだに浴びせたら、気持ちよく起きられるかも。

■その早起き、本当に必要?

 ここまでいろんな方法を提案してきたんだけど、よしおは少し疑問に思うことがある。早起きはもちろん素晴らしいと思うけど、そんなに無理して早起きしなくてもいいんじゃない?って。朝から夕方まで学校で勉強をして、夕方から夜は塾で勉強。とっても頑張っているよね。放課後にできない分、朝早く起きていろんなことがしたい、っていう気持ちもすごくわかるけど、「本当は早起きしたいのにできない」「たくさんやりたいことがあるのにできない」って思ってしまう気持ちが積み重なると、心がしんどくなってしまわないかな?

 実は僕も朝5時起きの生活をしていたことがあるよ。最初に話したように、芸人になりたての頃の僕は昼過ぎまで寝るようなダラダラした生活を送っていたんだけど、それが重なって少し体調を崩してしまったんだよね。それがきっかけで早起きするようになった。あまり仕事がなくなってしまった時期で、朝5時に起きてから夜寝るまで予定をパンパンに詰めて、何か一つでも仕事につながることがないか、常に焦って探していたんだ。でも、時間は限られているから、やりたいことの全てができるわけじゃないよね。だんだん「やりたいのにできないこと」が増えていって、それが悩みになっていった。

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