それに、君は先生の様子やクラスの友だちの状況がよく見えているよね。「〇〇ちゃんは算数が苦手だから、先生がていねいに教えているんだな」とか、「△△くんは給食で苦手なものが多いんだな」とか。それって、本当に素晴らしい才能だと思うんだ。困っている子がいたらすぐに気づいて手を差し伸べることができるし、勉強が得意なまいまいちゃんなら、苦手な子に教えてあげることもできるよね。それってすごくかっこいいと思う!

■先生は君の存在に助けられているよ!

 先生も、まいまいちゃんの存在にとても助けられていると思うよ。先生の目標ってなんだと思う? きっと、クラスのみんなをハッピーにすることだと思うんだ。だから、みんなで一緒に歩いているとき、もしつまずいている子がいたら、先生はきっと手を差し伸べるよね。そんなとき、まいまいちゃんがその子が立ち上がるまで待ってくれて、時には一緒に手を貸してくれたら、先生にとってはすごくありがたいことだと思うよ。君がいるから、つまずいている子を置いていくことなく、クラスみんなで一緒に歩くことができるんだ。勉強も同じだよね。

 だからきっと、先生は君に感謝していると思うし、君が普段からがんばっていることにも気づいているんじゃないかな。友だちやお母さんお父さんも見てくれていると思うし、少なくともよしおにはまいまいちゃんのがんばり、すごく伝わっているよ。

 でも、「がんばっているのに先生がほめてくれない」って不公平に思う気持ちもよくわかる。これって実は、たくさんの人が感じたことのある気持ちだと思うんだ。子どもだけじゃない、大人だってそうなんだ。よしおも、芸人になりたてのあまり仕事がないころ、「なんで僕のことをもっと売り込んでくれないんだ」とか「なんであの人ばっかり」って不平不満を言ってしまっていたことがあるよ。人と比べたり、いい評価がもらえなかったりすると、不安や不満に思ってしまうよね。

 よしおは今だって、なかなかやめられない。仕事の合間にSNSを使って自分への評価や評判を調べてしまうことがある。「エゴサ―チ」ってやつだね。ネットでよしおを検索すると、いろんな人からのいろんな評価や、人気ランキングなんかもたくさん出てくる。誰かからのほめ言葉が欲しくて、どんどん検索しちゃうんだけど、エゴサ―チしたあとは、必ず心がむなしくなるんだ。「貴重な時間を使って何してるんだろう」とか「この時間に、本でも読めばよかったなあ」とか。

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