冬季五輪開催21都市のうち、今世紀末に開催可能は8都市だけ？　地球温暖化の影響

【4】「夏も冬も」は史上初めて～2022年　北京（中国）～

　今年、冬季五輪が開かれている北京では、2008年に夏季五輪も開かれた。これまで、同じ都市で2回以上五輪が開かれたのは、夏季はアテネ、パリ、ロンドン、ロサンゼルス、東京、冬季はサンモリッツ、インスブルック、レークプラシッドがあるが、同じ都市で夏季五輪と冬季五輪両方が行われるのは北京が初めてだ。

【5】地球温暖化で今後は開催が困難に？

　これまで冬季五輪の開催地となった21都市の2月日中の平均気温は1920～50年代は0・4度だったが、地球温暖化の影響で、60～90年代は3・1度に上昇。今世紀末には7・8度に上がる可能性がある。温暖化の原因となる温室効果ガスの排出が大きく減らない場合、21都市中、今世紀末の「開催可能」は8都市にとどまるという。ただ、温暖化対策の国際ルール「パリ協定」の目標を達成すれば、さらに4カ所が開催可能になる見込み。

※月刊ジュニアエラ　2022年3月号より

ジュニアエラ 2022年 3月号 [雑誌]

朝日新聞出版

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AERA編集部