小島よしおが「ライバル視して体当たりしてくる友だち」に悩む小3男子に教える「嫉妬との向き合い方」

　ちなみに、よしおはこれまでいろんな体当たりを受けてきたけど（笑）、ある映画の声優に挑戦したとき、その作品のファンの人たちが「小島なんかにできるわけない！」って言って、反対の署名活動まで起こったんだ。

　そのとき、よしおはじっと耐えた。そうしたら、3000人もの署名が集まっちゃって……（苦笑）。というかもう声をとり終えたあとでどうしようもなかったんだ。でも、公開されたあと、「小島の声優、意外とよかった」って言ってくれる人がいて、よしおはとても嬉しかった。もしよしおがあの時言い返していたら、どっちも火傷しちゃってた気がするんだ。

　こうくんはすでに「気にしないようにしている」んだね。それってすごいと思う！　よしおが32、3歳くらいまでできていなかったことを小学3年生でできているなんて、さすがだよ。だけど、小学校という狭い空間や友だち関係のなかでは、自然に火が消えるのを待つのもつらいよね。

■弱さもさらけ出す

　さっき、よしおが「そんなの関係ねぇ！」でたくさんテレビに出ていたときの話をしたよね。そのとき、身近な人からは「テレビにたくさん出ていて近づきがたくなった」と言われるようになっていたんだ。近づきがたい、って言われるとよしおも悲しかったから、「いや～、でもトーク全然ダメなんですよ」とか「この間地獄みたいな空気にしちゃって」とか、相談するようにしていたよ。まあ、実際本当にそうだったからなんだけど（笑）。

　完璧な人って、なかなか近寄りがたかったりするじゃない？　こうくんが勉強もスポーツもできるから、近づきがたくて攻撃しているってことも、もしかしたらあるのかも、と思うんだ。だから、ちょっと自分の弱いところを出したり、その友だちに頼ってみたりするのはどうだろう？

　弱いところっていうのは、怖い話が苦手とか、ピーマンが苦手とか、犬が苦手とか……なんでもいいんだけど。僕の経験上、弱いところを見せた人に対してさらに攻撃をしよう、なんていう人はなかなかいないはず（いたとしたらいったんその人とは距離を取ろう！笑）。