――途中で挫折しそうになったら、どう奮い立たせるんですか?

 精神的に「ヤバい、俺追い詰められてる」ってときは思いっきり猫を吸って(笑)エネルギーを補給します。でも学校で何か悪意を持って自分を否定する存在とぶつかったりしたときは、それをちゃんと拒否する心も大事だと思います。そういう意味で「逃げる」って全然悪いことじゃない。僕、小学校5年のときにいじめにあって、みんなと違う中学に行きたいと思って中学受験をしたんです。それは間違ってなかったと思いますし……。だから、拒否したり逃げたりしてもいいんだけど、ひとつ「やめよう」と決めたら、ひとつ「やろう」を決める。1個引いたら1個足していくことをオススメしたいです。1個足してまだ余裕があったら今度は2個足してみるとかね。いろんな道を増やすことが、自分だけの武器になって、アイデンティティーになると思うので。

――夢を持って人生を切り開いている真っただ中の如恵留さん。改めてその素晴らしさ、今の思いを読者に伝えていただけますか。

 でもね、僕も子どもなんです。夢を持って生きているとずっと子どもでいられる。どんな言葉にもプラスとマイナスの両面があって、僕の言う「子ども」はどっちも指しているとは思うんですけど。でも、心からやりたいと願った夢に向かって妥協しないことは、きっと人生において一番大事なことなんじゃないかな。我慢や遠慮をしすぎちゃうと、自分の心に住んでいる子どもが泣いちゃう気がする。今、僕の中の子どもはキャッキャ笑っています。絶対に一回りも二回りも成長して帰ってきます。SNSなどでもアメリカでの挑戦をどんどん発信していきますので、どうかみなさん、これからも応援してください!

かわしま・のえる/1994年、東京都出身。アイドルグループ「Travis Japan(ジャニーズJr.)」のメンバー。青山学院大学総合文化政策学部卒業。ジャニーズで初めて宅地建物取引士(宅建)の資格をとる。現在、Travis Japanのメンバー7人全員がダンス、ボーカル、表現力、語学力を磨くためにアメリカへ留学中。

ジュニアエラ 2022年 5月号 [雑誌]

朝日新聞出版

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AERA dot.編集部
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