中3のときに顧問の先生が代わってから、練習も真面目にするようになって、指導者の大切さを実感した。Noecoちゃんの学校でも、先生がしっかり見てくれるようになればいいんだけど……。授業をやりながら強豪高校の部活指導をするのもすっごく大変だろうから、さらに中学生の部活も見ないといけない、ってなったらさすがに先生も手がまわらないかも、って思ったよ。

 ただ、学校の「行政改革」をするのは生徒の役割じゃないし、そもそもどうやって顧問の先生が決められているのかはよしおにもわからない。どうすればいいのかなあ。よしおもいまの状況で何ができるか考えてみるから、一緒に考えよう!

■同じ状況でも、どう動くかは人それぞれ

 最初に、よしおがいる芸人の世界でも、同じようなことがあるんじゃないかな、って考えた。芸人っていうのは一人ひとりが特定の事務所に所属していて、事務所から仕事をもらうんだ。よしおは芸人になりたてのときは5人組のユニットを組んでいたんだけど、仕事がないことを事務所やお客さん、メンバーのせいにしてしまっていた時期があったんだ。「事務所が何もしてくれない」「お客さんが笑いをわかっていない」とかね。

 だけどいま考えると、ネガティブ筋肉が動いていたなー、と思う。誰かのせいにしても解決しないし、言い訳がどんどんうまくなるだけだった。ユニットは解散してしまったけど、そんな自分の態度も解散の原因のひとつだったんじゃないか、って思うよ。

 一方で、同じ状況であっても文句を言わずに、自分のすべきことをしている芸人もいた。単独ライブを自分で企画して場所を押さえたり、チラシを作って宣伝したり。結果的に、覚悟を持って自分で動いていた人が、オーディションに受かったりテレビ番組に呼ばれたりしていたことが多かったな。頑張っている人って、単純に応援したくなるし、何かに挑戦すればそれが自分の経験値になるしね。たとえ失敗したとしてもだ。

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