――社会全体で考えていくべき課題ですね。
本当に多様な環境の中で育っている子どもたちが、誰でもどのご家庭でも、安心して利用していただける場所がエリア内に一つあれば、それが子どもたちにとっての社会インフラになります。
子どもたちの放課後の安全な遊び場と居場所を、社会全体で担い、整備し、守っていくべきでしょうし、大人たちが子どもの居場所を整備しようという考え方になるべきだと思っています。
各家庭の親御さんたちは、すでにこれ以上頑張れないくらい共働きで忙しい。これまでの日本は安全性も高く地域社会が機能していたから、子どもたちは自由に遊べていたのですが、これからの社会は変容していきます。
家庭、地域だけに頼って子育てをするのではなく、社会全体で子どもたちの居場所を作り、守っていくべきだと今回の調査データは、そんなことを私たち大人に教えてくれていると思っています。
※調査は、NPO法人「放課後NPOアフタースクール」が1月中旬、小学生の子どもを持つ就労家庭の男女を対象にインターネットで実施し、1200人が回答
(取材・文/玉居子泰子)
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