3年間の塾通いを経て、難関私立中高一貫校・桜蔭中学校高等学校に入学した菊川怜さん。伸び伸びとした雰囲気のなか、自分らしく、かけがいのない青春生活を送ることができたといいます。中高時代の思い出などを振り返っていただきました。
【写真】彫刻のマネをする高校時代の菊川怜さんほか(全2枚)桜蔭中学に入学後はおふざけ全開!?
桜蔭中学に入学した当時、まず思ったのは、みんな考え方がしっかりしていて、大人だなあということ。授業も真面目に聞くし、宿題もちゃんとやってくるタイプの子が多かったですね。
一方で私は受験勉強の解放感もあったのか、精神年齢が低かったためか、授業は真面目に聞かないし、仲の良い友達と騒いでいることが多かったと思います。

先生にもよく注意されていましたが、一方で温かい目で見てくれているという信頼感もありました。
あとは個性的なクラスメイトがたくさんいて、刺激となりました。例えば、哲学好きなクラスメイトY子ちゃん。休み時間は「今私の世界だから話しかけないで」と、『ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙』を読むことに没頭しているんです。彼女は優秀でみんなの人気者でした。
そういう自分とは違うタイプの人とも、共に尊重し合う雰囲気がある点でも良い学校だったと思います。
中1~高3まで2つの塾に通っていた
中学入学後も、塾には通っていました。しかも2カ所。ひとつは東大受験に特化した塾で、英語と数学を受講し、もうひとつは理系科目を教えることに特化した塾で数学、物理、化学を受講していました。後者は受験のための勉強というより、大学で学ぶような数学の問題を解くのですが、理数科目の学問としての面白さに気づかせてくれる授業が多く、本当に楽しかったです。
学校では、定期テストで「理数科目は完璧に理解したい」という気持ちがあったので、試験前には真剣に勉強していました。一方で、社会など嫌いな暗記科目は手を抜いていて、試験直前にバーッと詰め込むだけだったので、できる教科とできない教科で成績には相当ムラがありましたね。
次のページへ理数科目は完璧に理解したい