親の感情が安定すると、子育ての悩みの9割は解決
親の感情が不安定な状態だと、悩みがどんどん出やすくなってしまいます。
たくさんの親御さんの相談を受けてきて本当にわかったのですが、「子育ての悩み」というのは、もう本当に、「自分の不安」から作り出してしまっている。そして何度も同じ状況になってしまっているんです。
例えば、「子どもがあんまり食べない」とか「勉強に集中できてない」みたいな時期があったときに、自分の感情が不安定だと、「このままもう身長が伸びないのではないか」とか「もうこのまま勉強ができなくって社会では通用しないかも」みたいなところに考えがいってしまうんです。
けれども自分の感情が安定していると、「じゃあどうする?」と対策を考えることができるんです。
だから、まずは親自身が心を安定させる。親自身の不安だったり、あせりの材料をできるだけつぶしていくということが、子育ての悩みを増加させないことにつながるのです。
親自身の感情を安定させるためには、一度、「自分」の棚卸しをしてほしいのです。自分の棚卸しをして「自分理解を深める」ことをしないと、子どもの思春期以降も、大人になってからもずっとずっと不安という状態が続いてしまいます。
子どもが30歳なっても、40歳になっても不安なところを探し続けてしまうのです。だから、まずは親の感情の安定のために、親自身の自分理解というのが大切になってくるのです。
仕事をされている方は、「自己分析」や「自己理解」のようなことをよくやると思うんですけれども、子育てでも「自分理解」をしてみてほしいのです。
子育ての場合に、「自分理解」といっているのは、仕事における「自己理解」と区別するために私がそう定義しているだけで、同じような意味です。
親の「自分理解」が進んで、親の感情が安定すると、子育ての悩みは9割解決すると私は思っています。
自分がはまやすい沼はどれか
『戦略的ほったらかし教育』の中で、「7つの沼」というのがありますので、「自分理解」の第一歩としてやってみたいと思います。
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