そんなとき、僕はできるだけ「でも、これも今だけの時間なんだよな」って思うようにしています。
たとえばお気に入りのぬいぐるみたちを何体も抱えて、次女を保育園に送っていった日。あれも、小学生になった今ではもう味わえない出来事なんですよね。そう思うと、どんなに慌ただしくても、「幸せな時間だったんだな」って感じられることもあります。
……とはいえ、ぬいぐるみを大量に抱えて道を歩くというのは、なかなか恥ずかしいもので、あのときの僕はきっと目が据わっていて、より不審者みが増していたように思います(笑)。

――一方で、子育てをしていてうれしいのは、どんなときですか。
無償の愛をもらったとき、ですかね。次女が、毎日のようにお手紙をくれるんです。一緒に遊んだ後、私が疲れているときやご飯を作っているとき、寝る前など、あらゆる場面で。
先日は車を運転していたら、後ろの席で何か書いていたんです。「何だろう」と思ったら、「ぱぱ、だいすき」と手紙を書いていたみたいで。「親になってよかったな」って、心の底から思います。

普段なかなか話せないことをちょっと吐き出せたら
――ゆーぱぱさんは普段家事や育児は、ご夫婦でどのように分担されているのでしょうか。
ずっと半々くらいですね。僕は30代ですが、年代なのか環境なのか……周りの友人も、家事や育児に積極的なパパが多い印象です。ありがたいことに勤めている会社も「家のことを優先してほしい」っていう方針で。
コロナ禍で始まった在宅勤務が今も続いているので、子どもたちが帰ってきたときにいつも家にいるのは僕です。必然的に子どもと関わる時間も増えますね。至らない部分も多いし、妻をイラつかせていることもあると思うんですけど……(苦笑)。
――最後に、漫画に込める思いを教えてください。
僕の漫画を読んで、少しでもホッとしたり、癒やされたりしてもらえたらうれしいです。子育てって、毎日いろんなことがあるけれど、意外とそういう話を誰かと共有する機会って少ないですよね。
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