ペットを飼うまえに迷うこと、ペットとの暮らしの中で不安に思うことはありますか? そんな質問を「AERA with Kids+」の読者に投げかけたところ、いくつもの相談が集まりました。真言宗の僧侶であり、心理カウンセラーであり、犬猫の動物保護施設でボランティア活動も行っている塩田妙玄さんが、独自の視点でお答えします。※前編〈「ペットは飼い主より早く死ぬ、と子どもに伝えるべき?」 僧侶・塩田妙玄が答える、未来の「死」への向き合い方〉から続く

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塩田妙玄さん(イラスト/オノユウリ)

小さい生き物ほど育てるのが難しい

Q 犬や猫などを飼う自信がありません。鳥や虫のほうが飼いやすいですか?(みこさん/子ども7歳・3歳)

 鳥や虫ならラクに育てられると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、小さい生き物ほど育てるのが難しいものです。

 インコなどの小鳥は、1日水やエサを忘れただけで死んでしまいます。「犬が飼えないからしかたなく鳥や虫を飼おう」という気持ちで飼うのはおすすめしません。どんなに小さくても、命は命です。

 もしも飼うなら、親御さん自身が「私が好きだから飼いたい」と思える生き物を飼うのがいいと思います。世話をするのは親御さんですから(笑)。

Q ペットを育ててみたいけれど、ママが反対します。(たっくん/10歳)

 私も子どものころから「動物を飼いたい」と思っていましたが、母が動物嫌いで飼うことができませんでした。動物と暮らすには親の協力が必要です。

 もしもあなたが本当に「生き物を育ててみたい」と思うのであれば、まずは植物を育ててみませんか? おすすめは食べられる野菜です。枝豆やトマト、ゴーヤなどはベランダでも育てやすい野菜です。育て方はネットで検索できますから、ぜひ挑戦してみてください。

 動物は毎日ちゃんとお世話しないと死んでしまいますし、大切に育てればぐんぐん大きくなります。それは植物も同じです。まずは植物から挑戦してみて。

 そしていつか大きくなって、一人で動物を飼えるようになったら、たくさんの愛情を注いで育ててあげてくださいね。

子どもがウンチを片づけない…

Q 「自分で世話をする」と言ったくせに、「ウンチがくさい」と世話をしたがりません。(M・Nさん/子ども11歳)

 イヤイヤお世話をするのであれば、人もペットもつらいでしょう。

「イヤだ」というのは感覚的なものです。言葉を重ねて説明しても解決しませんから、親御さんがやる方がいいと思います。できれば楽しそうに。

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神素子
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