でもこれはメンタル面で良い点がありました。毎日長時間、限界まで練習すると燃え尽きてしまうことがあるんですが、短時間で切り上げて「もうちょっとやりたいなぁ」って思うくらいのほうが気持ちが続くんです。コーチも「ちょっと物足りないぐらいがいいんだよ」と言っていて、すごく印象に残っています。
実は練習をし過ぎるデメリットって少なくないんです。
運動能力に関しても、子どものころからサッカーばかりやっているとサッカーの筋肉だけが偏ってついてしまって、全体的な運動能力が上がりにくくなるとも言われています。いろんなスポーツをやって、いろんな動きをすることが大切だと思うんです。
――それは興味深いです。では、サッカー以外の時間は何をされていたのですか?
学校から帰ってきたらすぐ外に遊びに行って、木登りとか鬼ごっことか、遊戯王とか、サッカースクールが始まるギリギリの時間まで遊びまくっていました。
でもこの遊びも全然侮れないんです。例えば、公園で鬼ごっこをやるとき。障害物があったら鬼にタッチされないようにそこを走り抜けて、相手が逆側から回ってこないかをサッと見たりしますよね。これってサッカーのプレーにおける重要な動きだったりもします。長時間走り回っていれば基礎体力も作られますし。そう考えると外遊びって、本当にいろんなものが詰まっていたんだなと思います。
息子にはデレデレ。めちゃくちゃ好きです
――息子さんは、そろそろ3歳だそうですね。
ちょうどイヤイヤ期が終わったところで、かなり言葉も達者になってきて。しっかり自分の思いを主張するようになりました。
ご飯を見て「この葉っぱが嫌だ」とか言いますし。僕が「パズルやったら寝ようね」と話したあとで、ほかの遊びをして、「よし、もう寝よう」と言ったら、息子に「まだパズルやってないから寝ない」と怒られたり(笑)。
――今、お子さんのお話になったら声のトーンも表情もガラリと変わりました!
いや~、結構デレデレで……。息子のことはめちゃくちゃ好きですね。
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