――忙しいなか、お子さんとはどのように関わられていますか?

 毎日仕事から帰ったら家で遊びますし、週1回は必ず一緒に公園に行って、砂場で遊んだり、おいかけっこをしたりしています。

 練習後の夕方というタイミングが多いので、僕も普通に疲れます(笑)。でも、息子と遊ぶと元気をもらえるんです。

 子どもの好きを尊重する。生まれる前から考えていた

――プロのアスリートとして、お子さんの体の動かし方について意識されていることはありますか?

 意識しちゃうこともありますね。例えば木登りって、腕を伸ばして枝を掴む動作をしたり、片足だけで全身を支えたりしますよね。これって、全身の機能向上にすごくいい動きだと思うんです。だから公園に木やジャングルジムなどの登る場所があったら、つい子どもに「ちょっとやってみようか」と声をかけて、登らせてみちゃいますね。もちろん落ちないように、僕がしっかり支えますけど。

――子育ての方針はありますか?

 子どもがやりたいこと、好きなことを尊重する。これは、子どもが生まれる前から、親として絶対しなきゃいけないと考えていたことでした。

 というのも僕が今までサッカーを続けられたのは、好きだから、自分の意思で選んだから。親に言われたテニスを続けていたら、多分嫌になって辞めていたと思うんです。

 最近は息子も言葉が理解できるようになってきたということもあり、いくつか選択肢を用意して、「どっちがいい?」「どちらに行きたい?」と聞いて、本人に選ばせるようにしています。子どもが自分で考え、選び、動けるようになって欲しいと考えています。

 行きたいところにもなるべく連れていくようにしていますよ。今、息子がすごく恐竜が好きなので、オフの期間には恐竜のテーマパークに行きました。子どものニコニコ笑顔を見ていると、僕もすごく幸せな気持ちになるんです。

 息子が生まれて、オン・オフの切り替えができるように

――お子さんの成長が楽しみですね。では、お子さんがいることでサッカー人生にプラスの面はありましたか?

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