自分がどこまで言うべきか…ひとりで悩むこともある

――ご長女は小4でプレ思春期の年齢ですが、変化は感じますか?

 うーん、そこまで感じないですね。娘は何かを指摘されても素直に受け入れて、淡々とやりますね。好奇心が強くて、ギターとか自分のペースで習い事もいろいろやっています。僕もギターを弾くので、一緒にやることもあります。

――3人のきょうだい関係はどうですか?

 5歳の次女は自由な子で、みんなでかわいがって、みんなでカバーしてという感じなんですけど、長男と次女がケンカをするんですよね。もうくだらないですよ。お菓子をあげないとか、くれないとか。3人で言い争うこともあるので、そういうときは「1回リビングから出て、3人で話し合ってこい」って言います。まとまったら「僕が譲れなかったのが悪かった」とか「しつこく言っちゃった」とか子どもたちの話を聞いたうえで、「とーたんは、こういうときはこうしてほしいな」って僕の意見も伝えます。

――何でも言葉にして伝えるというのは、お子さんが生まれてからずっと実践されてきたことですか?

 自分が子どものころに親に叱られたとき、今はその理由はわかりますが、当時は「なんでこんなことで怒られなきゃいけないんだよ」って思ったこともありました。そのへんのズレがないようにということは考えてきたかもしれません。でも、子どもたちと日々接するなかで、模索している感じですね。今でも言い過ぎたかなとか、いちいち親が言うよりも友だちに教えてもらったほうがいいのかなとか、ひとりで悩むこともあります。

――お子さんたちの将来への思いは?

 生まれてきてよかったな、幸せだな、って思ってくれたら、それでいいです。自分もそう思ってるから、僕も母親に伝えたんです。「俺の人生、最高だよ」って。「お母さんが産んでくれたから、いま好きな仕事ができているし、大好きな美貴ちゃんと結婚できて、子どもが3人いて、最高だよ」って。「そんなこと言われたらお母さん、うれしいわ」って幸せそうな顔をしていましたね。

(構成/中寺暁子)

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中寺暁子
ライター 中寺暁子

健康情報誌編集部などを経て、2000年からフリーに。医療・健康・教育のテーマを中心に取材・執筆活動を行う。

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