家族の前でわざと下ネタを言うときには「言っちゃいけないことを言うのって楽しいよね。でも人前で言うのは恥ずかしいことなんだよ」って。こんなこと父親がやっていいのかなと思いつつ、息子の耳元でこそっと下ネタを言うこともあります(笑)。そんなコミュニケーションをとることで、何でも話せる関係になれたらいいなって。

子どもたちに嫌われてもいいから叱る

――ミキティさんがテレビなどで話されているエピソードから、庄司さんはしっかり叱るパパという印象があります。

 そうですね。僕のことを怖いと思っているかもしれません。例えば息子が妻に「うるせぇ、ばばぁ」って言ったら、妻は「えーすごいじゃん!ばばぁとか言うんだ」みたいに言って、受け流していますが、僕は「ママにそんなこと言うな。朝早く起きて弁当作ってくれているだろ」って、しっかり叱ります。

 僕は子どもたちに嫌われてもいいから、社会に出たときに恥ずかしくないようになってほしいと思っているんです。子どもたちにも宣言しています。「うるさいかもしれないけど、言うからね」って。

――特に厳しく言っていることは?

 あいさつです。習い事とかで僕や妻が車で送迎をするときには、車に乗ったら「お願いします」降りるときは「ありがとうございました」って言おうね、って。僕も妻が運転するときは、言うようにしています。僕が運転で、子どもが車に乗っても何も言わないときには発車しません。「どうして動かないの?」って言われたら「『お願いします』って聞こえないから動けませんよ」って返しているんです(笑)。

――徹底されていますね。

 僕らの時代と違って、今は社会に出ても注意されにくくなっているじゃないですか。上司が部下に「あいさつないよ」って言ったら、イヤな上司だと思われてしまうから言わないとか。だからこそ、うちは家族でしっかりやっていきたいな、っていう気持ちがあるんです。親が教えたところで、どれだけ効果があるかわかりませんが。でもうちの子たちは飲食店に行くと、お店の方に「ごちそうさまでした」って言いますね。そんなときは「いいね、厨房のかたも喜んでいると思うよ!」って、声をかけています。

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