モデル・タレントとして活躍中の東原亜希さん。家庭では柔道家の井上康生さんの妻であり、15歳の長女・14歳の長男・9歳の双子(二女・三女)の母でもあります。雑誌モデルとして第一線で活躍しつつアスリートの夫を全力で支え、4人の子どもを「ほぼワンオペ」で育てる東原さん。常にポジティブで明るい笑顔でいるための秘訣を聞きました。※後編<東原亜希が語る、柔道一家の子育て 「子ども4人は全員柔道家。みんな父の姿を目指しているのだなと感じます」>に続く

MENU 子ども4人が元気で無事なら「今日もOK!」 双子の子育てを支えてくれた上の子2人 ママがいない時間を意識的に作る 日本の子育ての「我慢と犠牲」を変えたい

子ども4人が元気で無事なら「今日もOK!」

――お子さんたちはこの4月から高1、中3、小4(双子)。お仕事をしながら4人の子育ては大変だったのではないでしょうか。

 4人の子どもの母になって今年で10年……成長しましたね、子どもたちも私も。

 つい最近、長年モデルをさせていただいた『VERY』という雑誌を卒業したのですが、そこに家族全員の写真も掲載していただいて、家族の歴史を感じました。

 歴史だけはAIには作れないと思っているので(笑)、ここまでがんばってきてよかったなぁって改めて思いました。

――とはいえ、まだまだ子育て真っ最中です。ママになって15年を振り返って、いつが一番大変でしたか?

 それはもう、双子が生まれてから2歳半になるまでです。ここで人生観が大きく変わりました。

生まれたばかりの双子(提供)

――人生観が? それはどうしてでしょう。

 上の子2人が赤ちゃんだった頃は、まだ世の中的にも「子どもが小さいのにママが働く」ということがあまり歓迎されていない空気があったように思います。

 だから私も「自分が働いているからこそ、子どもはちゃんと育てなくちゃ!」という気負いがあって、食事は手作りで栄養バランスを考えて、夜は何時までには寝かせて……って勝手に自分を追い込んでいたんです。

 でも、子どもが倍の4人になったとたん、そんな余裕が全くなくなりました。

 私の手は2本しかないのに、子どもは4人。無事に横断歩道を渡り切っただけでも「私はよくがんばった!」って思えるようになりました。

 幸せの基準が変わって、「今日もみんな生きてるね? よし、OK!」っていう感じです(笑)。

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神素子
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