4月は新年度、新学年の目標を立てる絶好のタイミング。ですが「やりたいことが見つからない」「目標に向かってどうがんばればいいかがわからない」という人も多いでしょう。「まじめな努力やがんばりが成果につながるためには、具体的な目標設定が欠かせない」と話すのは、教育者の原田隆史さん。大谷翔平選手も高校時代に書いたという、いわゆる「目標達成シート」を発展させた「オープンウィンドウ64(OW64)」の考案者です。原田隆史氏の著書『中高生のための目標達成ノート』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から一部を抜粋、再編集し、目標設定のヒントやテクニックについて、お届けします。
【表】学力の高い家庭がやっている生活習慣はこちら自分を成長させるための第一歩 明確な目標を定めよう
中学生や高校生のみなさんとお話ししていると、多くの生徒さんから、
「将来の夢はまだありません、どうすればいいですか」
「やりたいことが見つからないので、卒業後の進路も決められない」
という声が聞かれます。
自分はやりたいことが見つからずに将来に不安を抱えていると、夢や目標に向かってがんばっている周りの友達がキラキラして見えて、とても焦ってしまう。
もしかすると、あなたもそうかもしれません。
「目標」とは、「夢」に期日や数値を入れたもの
「夢・目標」とは、そもそもなんでしょうか。
実はこの2つは同じではありません。
夢とは、できるかできないかではなく、「やってみたいな」「こうなるといいな」と軽やかに考えるもの。そしてその夢を「いつ実現させるのか」という期日を決め、よりくわしい説明を入れたものが目標です。
例えば、
「実力テストで良い点数を取りたいな」
これは夢です。でも、
「2026年6月の実力テストで5教科350点を取る」
としたならば、これは目標です。
つまり、「2026年6月の実力テスト」という明確な期日と、「5教科350点」という具体的な数値を入れた時点で、夢は目標になるのです。
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