「プラスの感情を味方にすることが、パフォーマンスを最大限に発揮して、成果を出すコツ」と話すのは、教育者の原田隆史さん。大谷翔平選手も高校時代に書いたという、いわゆる「目標達成シート」を発展させた「オープンウィンドウ64(OW64)」の考案者です。原田隆史氏の新著『中高生のための目標達成ノート』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から一部を抜粋、再編集し、中高生に向けて語った「パフォーマンスを最大化するヒント」について、お届けします。

MENU パフォーマンスは、「何を」×「感情・気持ち」 プラス感情を先取りすれば行動も結果も変えられる 「自動感情→自動思考」を断ち切れば、自分で感情を選ぶことができる

パフォーマンスは、「何を」×「感情・気持ち」

 その人が自分の「パフォーマンス=行動の結果やできばえ」をどれくらい発揮するのかに大きく影響するのは、実は「感情・気持ち」です。

 例えば、スポーツの大会などでも、緊張するあまりどこかソワソワしていたり、自信なさげに下を向いて競技をしたりすると、なかなか良い結果は出せません。

 でも、「この舞台に立ててうれしい!」というふうにワクワクした気持ちを楽しみながら、胸を張って競技をすれば持ちうる力を存分に発揮しやすくなります。

 パフォーマンスというのは、「何をやるのか」と「どういう感情・気持ちでやるのか」という掛け算で決まります。

 同じことをするにしても、プラスの感情で取り組めば結果もプラスに、マイナスの感情で取り組めば、結果はマイナスになるということです。

 つまり、プラスの感情を味方にすることが、パフォーマンスを最大限に発揮して、成果を出すコツなのです。

プラス感情を先取りすれば行動も結果も変えられる

 でもどうやって、感情を味方にすればいいのでしょうか。

「感情」は、何かの出来事があって、それに対して自然に湧いてくるものなのだから、自分で選ぶことはできないのではないか。

 あなたはそう思うかもしれませんが、そんなことはありません。

 ものごとがうまくいくことにつながるプラス感情を先取りしておいて、その感情が感じられるように自分自身を仕向けていくのは、決して不可能ではないのです。

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原田 隆史
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