簡単には達成できないことがあらかじめわかっていれば、より丁寧で細かい作戦が必要ですし、自分にとって余裕だと思うレベルに引き下げることもできます。
しかし、そもそも目標は「今の自分から成長するため」に設定するもの。
そうやっていろいろ考えると、どのあたりが自分にとって最も良い目標なのかは、なかなか難しいですよね。
ここでは、どのあたりが自分にとって最も良いのか、「目標のレベル」を理解しましょう。
「目標は高いほどいい!」とか「目標が高いほど自分は燃える」という人もいますが、例えば「1ヶ月後の目標」のような比較的期限が近い目標の場合、「適切」だと言えるのは、現状の2割増しくらいのレベルです。
今、数学で60点をとっているとしましょう。
最高の目標は100点。最低限の目標は現状維持の60点。中間の目標は80点ぐらいでしょうか。
数字が出そろったところで、今の自分にとって最も適切な点数を考えます。
2割増しだと60×1.2=72点です。
特に今回は「目標達成のトレーニング」が目的なので、あくまでも練習だと考えて、高望みせず自分が成長できるというレベルの目標を設定しましょう。
高い目標は、心の幅の上限を伸ばす
実は、「最高の目標」から「最低限の目標」までの幅は、あなたの「心の幅」でもあります。人間は自分の心の幅を超えることはできないので、心に描いた「最高の目標」以上の結果を得ることはできません。
だから、1ヶ月先までの目標はほどほどのレベルにするとしても、自分自身の可能性にフタをしないためにも、高い目標を思い描いてイメージを広げ、心の幅の上限を伸ばしておきましょう。
中高生のための目標達成ノート
原田隆史


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