学童での昼食提供は「利用者である保護者の要望」から実現することもあります。東京都北区はその典型例です。保護者が昼食提供の要望を自治体に伝え続けることで、自治体が取り組みに乗り出す例が全国各地で見られます。まだ昼食提供の実施がない地域の学童保護者さんは、仲間の声を集めて地元の自治体に届けてみることも一案です。

「コンビニ弁当を詰め替える」でもOK

 今の春休み、学童弁当を作ることに追われている保護者も多いでしょう。時間と精神的の双方に余裕があるなら手の込んだ弁当でもいいのですが、「冷凍食品中心」「昨夜のおかずの活用」、また「コンビニ弁当を弁当箱に詰め替える」だっていいのです。

 最初のうちは、子どもが好きなおかずを中心に用意して、子どもが残さず食べられる習慣づくりに気を遣えばいいでしょう。そのうち、準備のペース配分も身についてきて、手際よくお弁当の準備ができるようになるものです。

 学童は働きながらの子育てを支える大事な「社会インフラ」。子育ての充実、経済活動の維持のために学童の利用価値をさらに高めることが重要です。いろいろな壁が早急に解消されることが望まれます。

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知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの〝社会インフラ〟

萩原和也

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がくどう、 序

萩原和也

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