また、第1志望校の受験日にベストパフォーマンスを発揮できるように、まずは確実に別の学校の合格をもらって、自信を持った状態で臨めるように考えました。
複数回の受験日を設けている学校の場合、後になるほど合格人数が少なくなるため、狭き門になります。Sちゃんの第1志望校は、入試日を3回設けていたため、全ての回をスケジュールに組み込みましたが、初日の試験で合格をもらって中学受験を終わらせたい、とどこかで期待もしていました。しかし、フタを開けてみると……。
第1志望校の不合格が続き、親子ともどもメンタルが崩壊寸前に…
予定通り、別の学校の合格を手にした上で臨んだ第1志望校の初戦。体調も万全で、特に緊張をしていたわけでもなかったにもかかわらず、結果は不合格でした。本人も一緒にネット上で発表を見ましたが「ダメだったね〜」と少しだけショックを受けた様子でした。それでもまだチャンスは2回あるということで、さほど取り乱すわけでもなく気持ちを切り替えて翌日に臨みました。
2回戦目は午後に別の学校の試験も受けたために長丁場に。付き添いのお父さんと一緒に疲れて帰ってきたSちゃんは、お風呂に入り夕飯を食べて、合格発表を見ることになりました。結果は、第1志望校はまたも不合格。Sちゃんは一気に追い詰められてしまいました。そして「明日の試験、もう受けたくない!」とまで言い出しました。両親も「不合格」という文字がこんなにも重くのしかかるとは、体験するまでわからなかったと言います。
このダメージをどう立て直したらいいか、大人ですらわからなくなってしまい、すがる思いで塾の先生に電話をしました。先生はいつもの様子で「Sちゃんに代わってください」と言い、お母さんは少し離れたところから、電話口で話す娘の後ろ姿を見守ることしかできませんでした。
「こんなにしんどい思いをさせてごめんね」温泉宿で目にした合格発表の結果は
しばらくするとSちゃんのはっきりした声が聞こえてきました。「私、崖っぷちに強いんで!最終日、頑張ってきます!!」と言っているではありませんか。両親は不安なままでしたが、Sちゃんは最終戦に向けて気持ちを立て直したようでした。
次のページへ3回目の結果は…?