最初は見向きもされなかった子ども向けライブ
そのためには、今のちーぼーくんにはマインドを切り替えることを意識することが必要かもしれないね。
よしおは芸人になって「そんなの関係ねえ!」でたくさんお仕事をもらえるようになったけど、その後は「一発屋」と言われてどんどん仕事が減っていった。
その時、「なんでこの番組呼んでくれないんだよ」とか「なんであいつが出てんだよ」って思っていた。だけどよくよく考えたら番組の人はいじわるでよしおを呼んでいないわけじゃない。テレビをつくる人たちはいい番組をつくろうとしているだけ。そこにかみついたら、ただのやっかいなやつになる、って気づいた。
だからそう思うのはやめて、「今呼んでくれる場所を大事にしよう」って考えたんだ。
最近、子ども向けライブをやっていることをよく取り上げてもらうようになったんだけど、始めた当初は見向きもされていなかった。5年、6年と続けて、今14年目くらいかな? その間にやってきたYouTubeとかお悩み相談とか野菜の歌が、相乗効果を生んで、今につながっている気がするよ。
やったことすべてが実るわけではない
今だって、やったことすべてが実るなんてことはないんだ。ニュース番組に出演させてもらっていて、ニュースの予習をしているんだけど、その場の話の流れもあるから、準備してきたことを言えないことのほうが多い。でも、“準備した時間”っていうのが自分の栄養になっているんだよね。
いろんなことを経験して、努力は長い目で見ることが大事なんだな、って気づいた。だから、ちーぼーくんは今のままいっこいっこ全力投球していったら、いつかいい方向に転がりだすはず。「努力マイル」は絶対にたまっているよ。
よしおはちーぼーくんと同じタイプな気がする。うまくやっているように見せることが苦手で、いっこいっこがんばることしかできない。でも見せ方を学ぶより、元の筋肉をつくるほうが大事って信じているんだ! だから今は気持ちを切り替えていこう。次また努力が実らなかったとしても、がんばりがたまって、「ぷよぷよ」の大連鎖みたいにすごいことが起こるかも!
……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?
(構成/濱田ももこ)
小島 よしお

