旅育の実践で最も大切なのが親子の関係性です。「子ども扱いせず、仲間としてフラットに接する」を意識しましょう。そうすることで親の子どもへの働きかけが変わり、子どもの意識や行動も自然と変化、学びも大きくなります。
【写真】リゾナーレ那須の写真はこちら(全7枚)旅育メソッド🄬の礎となる親子の関係性とは?
本連載では、第1回で、旅での学びを大きくするヒントである「旅育メソッド🄬」を紹介、以降様々な視点から旅育を掘り下げてきました。その礎となるのが今回紹介する「親子の関係性」です。
日頃、多くの家庭では親子は上下の縦の関係で過ごすことが常ではないでしょうか? 実はそのまま旅育メソッド🄬を実践しても、うまくいかないことがあります。旅では「子ども扱いせず仲間として対等に接すること」を心がけましょう。ひとりの独立した「個」として、横の関係で子どもと接することで、旅育の実践がスムーズになり、旅育メソッド🄬の効果も高まります。
子どもを仲間と考えると、親の言動が変わる
「子ども扱いしないといっても、具体的にどうしたらいいか?」と迷う人は、自身の友人だと思い、子どもと接してみてください。友人という対等な関係になることで、親自身の言動が変わります。中でも顕著なのが、子どもへかける「言葉」が変わること。
例えば子どもに何かをしてほしいとき、無意識に「~しなさい」と言ってしまいがち。でも友人にそんな物言いはしません。「~してほしい」「~してくれるとうれしい(助かる)」となり、それに応じて子どもの反応も変わります。
「やらされている」と感じると、後回しにしたリ、イヤイヤ取り組んだりとなるのは子どもも大人と同じです。逆に頼られる、お願いされることには、「よし! やってあげよう」とモチベーションがあがりスムーズに行動へ移せることも多いもの。子どもががんばったときには、「ありがとう」という感謝を伝え、旅育メソッド🄬の「褒めて成功体験に」を実践しましょう。子どもは、自分が行動することで周りの人が「喜んでくれた」「役に立った」ということが誇らしく、自信へとつながります。
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