これから初経を迎える、あるいは生理にまだ慣れていない女の子にとって、自分にベストな生理用品はわかりにくいかもしれません。「初めての生理に備えて用意するもの」「もし学校で初経を迎えてしまったら…」など読者から寄せられた質問について、ユニ・チャーム株式会社 フェミニンケア ブランドマネージメント部長の長井千香子さんに答えていただきました。

――生理用ナプキンにはいろいろな種類がありますが、初めての生理に備えてどんなものを用意しておいたらいいのでしょうか。(小2女子の母)

 初経が突然きてあわてないためにも、前もってナプキンを用意しておくことが、お子さんの安心感につながります。デザインや使用感、サイズなどさまざまなタイプがありますが、まずは、23~26㎝で肌に優しい素材の昼用ナプキンと、30㎝以上の夜用ナプキンの2種類を備えておくことをおすすめします。この2種類があれば、初めての生理のときでもあわてずに対応することができます。

 また、肌に優しいオーガニック素材のナプキンや、スポーツ中のずれに強いナプキン、小さく折りたたまれたコンパクトなナプキン、ショーツ型ナプキンなど、小学生に人気の商品を集めた準備セットもあります。いろいろと試してみて、お子さんにぴったりの生理用品を見つけてほしいですね。

――もし娘が学校で生理になったら…と思うと心配です。いつごろからナプキンを持たせたほうがいいのでしょうか。(小4女子の母)

 自宅ではなく、学校や外出先で初経を迎える可能性も十分にあります。初経を迎える時期は10~13歳が多いため、個人差はありますが小学4年生ぐらいから生理用品を入れたポーチを持たせておくと安心ですね。

 高学年くらいになってくると、まわりで初経を迎えている子も増えてきます。もしかしたら「自分はいつ生理が来るんだろう」と気になっているかもしれません。学校にいるときに初経が来ることも想定して、「困ったら保健の先生に相談しにいくといいよ」「先生も助けてくれるから大丈夫」などと安心できる言葉を親御さんからかけてあげてください。

 また、お父さんも生理についてお子さんと同じ目線で話せるようになると素晴らしいと思います。生理中の体調を気にかけていることが伝わると、お子さんにとって心強いですよね。

(取材・文/越膳綾子)

初めての生理、親がやるべきことは? 専門家に聞く「第二次性徴」の迎えかた
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