高濱 おかあさんは芸人になるのは反対だったんですか?

小島 母からは、あなたで笑ったことなんて一度もないわ、と強力に反対されました(笑)。母には、今でもあなたはラッキーだと言われます。

高濱 大学は現役で入ったんですか?

小島 野球部あるあるで全員浪人です。部員と一緒だと遊んじゃうから、あえて別の予備校を選びました。ただ予備校も学費が高いので、単科講座をひとつだけとって、1年間自習室で勉強してました。自習室のヌシですよ。そしたら運よく合格できた。その後、大学のお笑いサークルで参加したグループで、僕以外が面白かったおかげで(笑)事務所に所属できたし、メンバーが解散したあとにピン芸人になったら、別の先輩が新たな事務所を紹介してくれて、その先輩の後についてたら、なんだかんだで1年後に運よくデビューできたんですよ。

高濱 ホントにラッキーだったんだね。でもそれは、何ごとも柔軟に試してみる行動力のおかげですよ。それ無理って思わずにまずやってみる、失敗しても次をやる。これが小島さんの魅力であり強みですね。

小島 でも失敗もたくさんあります。ポールダンスで世界一になろうとしたり、カポエイラっていうブラジル発祥の格闘技ダンスを習ってみたこともあったなあ。なんか違うぞってやめたけど。

高濱 それは見たい気もする(笑)。

(構成/篠原麻子)

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篠原麻子
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