家族旅行といえば皆で一緒に過ごすのが当たり前だと思っていませんか。家族旅行では、それぞれで過ごす時間も大切。上手に取り入れることで旅の満足度が高まり、子どもの成長も大きくなるなどたくさんのメリットがあります。

MENU 家族一緒でなくていい!? 分かれて過ごすメリットとは 子ども限定のアクティビティーで自信を育み多様性を体感 家族の中でチームに分かれると意外な発見や絆も生まれる 再会時には会話が弾み、思い出が2倍、3倍になる まとめ おすすめ“旅育”体験×星野リゾート リゾナーレグアム

家族一緒でなくていい!? 分かれて過ごすメリットとは

 日常は忙しいこともあり、家族旅行ぐらいは子どもとじっくり向き合いたいという親御さんが多いようです。家族一緒に素晴らしい体験をして感動を分かち合うのは、家族旅行の醍醐味(だいごみ)。大いに実践してほしいと思います。

 ただ親と一緒というのは、どこへ行ったとしても子どもにとっては日常の延長です。せっかく旅に出たのなら、家族という枠にとらわれず、日常では出会えない人と交流したり、子どもが自ら考え行動する機会も大切にしたいもの。真の非日常に身をおいてこそ、子どもの新しい一面が現れ、成長へとつながります。

 家族といっても、それぞれ個性や好みがある以上、旅でやりたいことが全て同じにはなりません。誰かが楽しんでいる一方で、つまらないと感じたり我慢をしたりしている人がいることも。「分かれて過ごす」という選択肢を持つことで、旅計画の幅が広がり、家族みんなが楽しめて満足度もぐっと高くなります。

子ども限定のアクティビティーで自信を育み多様性を体感

 小学生以上になると、子どもだけで参加できる体験プログラムも多彩なラインアップがそろいます。自然をフィールドにしたり、伝統工芸にチャレンジしたり……子どもの興味に応じて相談、チャレンジをしてみてはいかが? その道のプロに導かれ探究心が芽生え、親と離れ自分で考え行動することで大きな自信につながります。

 海外のリゾートホテルや外国船クルーズでは、未就学のお子さんから預かり、年齢ごとに成長に応じたアクティビティーを用意する「キッズクラブ」を設けるところが多くあります。同世代のさまざまな国や背景のある子どもたちと一緒に過ごす経験は、多様性を肌で感じ、言葉が通じなくてもわかりあえる貴重な経験になります。

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村田和子
旅行ジャーナリスト・旅育コンサルタント 村田和子

旅行ジャーナリスト・旅育コンサルタント。旅育メソッド🄬提唱者。旅で「人・地域・社会」が元気になるをモットーに活動。多数のメディアで執筆・出演するほか、講演やコンサルも実施。著書に『旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ』(日本実業出版)。

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