「学校だけで教育は完結するものではありません。子どもが学校へ行く目的は、子どもを伸ばすため、幸せにするためであって、学校は手段です。いま不登校の子どもがとても増えていますが、『どうしても学校へ行かせなくちゃ』という考えは、手段を目的化してしまっていると感じます。

 平日に学校を休んで親子でテーマパークや海外旅行を楽しんだとして、それでその子が幸せな気持ちになって、成長していくのだとしたら、学校を何日か休んだっておつりが来るくらい得るものは大きいのではないでしょうか」(親野さん)

(取材・文/大楽眞衣子)

【続き】全国で広がる「ラーケーション」、子どもにどんな価値がある? 「“ほんもの体験”は、やがて教養や学力になる」
著者 開く閉じる
大楽眞衣子
大楽眞衣子

ライター。全国紙記者を経てフリーランスに。地方で男子3人を育てながら培った保護者目線で、子育て、教育、女性の生き方をテーマに『AERA』など複数の媒体で執筆。共著に『知っておきたい超スマート社会を生き抜くための教育トレンド 親と子のギャップをうめる』(笠間書院、宮本さおり編著)がある。静岡県在住。

1 2 3 4