――「魔の月」、受験生の保護者は特に注意が必要ですね。
そうなんです。なぜこの話をしてるかというと、そういった焦りから、普段は温厚な方でもとんでもないワードを子どもに向かって口走ってしまったり、なかには子どもに手をあげてしまった、というケースも起きてしまったりするからなんです。そして、それがきっかけとなって歯止めがきかなくなったり、そんな自分にショックを受けて、ひどく落ち込んでしまったり……。
そうならないためにも、10月、11月は「そういう時期なんだ」ということを知っておいてほしいですね。知っていれば、「この時期は気持ちのセーブをより強くしよう」と思えますし、「ああ、いま自分は『魔の月』にいるんだな」と客観視することで、行動も違ってくると思います。
(構成/布施奈央子)
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