中学受験をする理由は各家庭それぞれですが、大学付属中学を選択する場合、高校・大学受験がない分、趣味や部活動に没頭できるというメリットをあげるケースが多いのではないでしょうか。今回は、「大好きなサッカーを10年間、思い切り堪能したい!」という男の子(現在大学1年生)が一念発起して受験に挑んだストーリーです。
【マンガ】中学受験で合格したのに…「やっぱり地元の公立中に行く」 息子の告白に両親が出した“答え”とは?サッカーが大好き!でも膝の痛みで中断せざるを得なくなり…
小1から始めたサッカーは、当初は体力作りのために何かスポーツをさせたい、という両親の希望から始めたものでしたが、Bくん自身がどんどんのめり込んでいき、週5日はサッカー教室へ通い、ヘトヘトになるまで練習をするというサッカー少年に成長していきました。
5年生のとき、スポーツをしている子どもに起きやすい「オスグッド病」という、成長期に多いとされる病気になり、膝の痛みでサッカーを中断せざるを得なくなってしまいます。思うようにプレーできない苛立ちや、どんどんうまくなっていく友達に置いていかれるような焦りで、Bくんはとても辛い時期を過ごしました。
そんなときに、お父さんが偶然見たテレビ番組で、海外のプロサッカーのコーチが「練習をしなければいけない大事な時期を、日本では受験によって中断してしまうため、実力が伸びにくい環境だ」と言っているのを耳にしました。
「息子は今、サッカーを休まざるを得ない状況だけれど、時間が経って症状がおさまればサッカーを再開して、みんなに追いつくことも可能だろう」と考え、落ち込むBくんに「もし大学付属中学に通うことができれば、高校受験も大学受験もスキップして10年間サッカーをすることができるよ」と提案したそう。するとBくんは「だったら中学受験をする!」と即答。大好きなサッカーを続けられる学校に絶対通うんだ!という強い意志が芽生えた瞬間でした。それから、サッカー部の活動の盛んな大学付属中学を調べて、学校見学をしながら、中学受験へ一歩踏み出しました。
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