終わりのない家事、次々に家族を襲う体調不良、夫へのモヤっと感……。イヤになってしまいそうなことも、漫画家のこしいみほさんは、独自のポジティブ思考で笑いに変えています。小1、小4の2児の母で共働き。家事は苦手で義両親と同居中という、聞くだけで大変なこしいさんの毎日を描いた漫画『ころんでもポジティブ 毎日を少しでも明るく楽しく生きる23の思考術』 (はちみつコミックエッセイ)から、ポジティブに生きるヒントを漫画とともにお届けします。
――子育てのあるあるエピソードに勇気づけられます。
子どものことは、自分ではどうにもできないことが多いですよね。例えば病気。風邪、突発性発疹、ヘルパンギーナと毎週のように病院へ。今はだいぶ楽になりましたが、乳幼児の頃は、本当に大変でした。子どもは体調が悪いと私にべったりで、ぐずって泣いて、とっても賑やか……。そこで気がつきました。「これは、まさにお祭り!『体調不良フェス』だ!」と(笑)。朝6時は寝起きグズグズ、9時は小児科、13時以降はシエスタ(昼休憩)からの再度のグズグズと、一日のタイムテーブルはビッシリ。さらには夜泣きというナイトステージも開催! ついでに、夫も体調が悪くなり、家族での“フェス参加”が叶いました(笑)。
――ポジティブですね。
子どもが病気でなくても、疲れて子どもと一緒に寝落ちすることもしばしば。「せっかくの自分時間に、ドラマを見たりネットショッピングをしたりしたいのに……」と、最初の頃は、後悔ばかりでした。でも、後悔しても事態が好転することはなくて、どう受け止めれば自分がラクになれるのかを考えているうちに、「寝落ちは日中に頑張った結果であって、むしろ褒められるべき」と気づいたのです。そこで、失敗のような言い方ではなく、むしろすごくいいことという意味で「花丸スリープ」と呼ぶことにしました。
――前向きに考える術、見習いたいです。
子どもたちが小学生になった今でも、育児で落ち込んだりイライラしたりすることはなくなりません。だからこそ、「花丸スリープ」のように、自分の気持ちがラクになる道を意識して用意しています。
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