――寸劇は少し、ハードルが高いです……。
ほとんどの人が難しいかもしれません(笑)。寸劇はあくまでも私の一例です。イライラした気持ちは紙に書いて伝えたほうがラクに感じる人、ストレートに相手に伝えた方がラクに感じる人、いろんなタイプの人がいると思います。自分にとってラクな伝え方・ラクな解消法を見つけられるといいですよね。とはいえ、イライラをそのまま相手にぶつけるのは、なかなか受け取めてくれないと思うんです。私の場合は寸劇という笑いの道に走りがちなんですが、そうでなくても、声のトーンを落としてゆっくり伝えるとか、ちょっとした「加工」をして伝えた方が、相手が受け止めてくれるんじゃないかなと思います。
――自分がラクな方法を見つけること=ポジティブ術ですね。
常時ポジティブでいられる人はなかなかいないはずで、私も感情の浮き沈みはもちろんあります。落ち込んだ時に、そのまま落ち込み続けるのか、アクセル踏んで浮上していくのかの違いはあるのかもしれません。私にとっては、「ポジティブ呪文」を唱えることがアクセルになっています。この呪文は気持ちを切り替える時に自分に言い聞かせるフレーズをつなげたものです。すぐにはポジティブになれなくても、筋トレのように徐々に効いて、ラクに生きられる助けになるかもしれません。ぜひお試しください!
①いらいらしたっていいじゃない(イライラしている自分を認める)
②まいっか(気持ちの切り替えに一番効くフレーズ)
③わたしは天才(不安なときに繰り返し言い聞かせてます)
④そういう人もいる(他人は変えられない)
⑤そんな自分が嫌いじゃない(ネガティブな私も私)
頭文字を取り、エマワトソンのイントネーションで「いまわそそん」と覚えるといいかもしれません。
――今でもイライラ、モヤモヤはありますか?
めっちゃあります! 子育てで煮詰まったときには、お笑い芸人さんの深夜ラジオ番組が、心の支えになっています。お笑いは嫌なことや理不尽なことがあったときにどう対応するのか、お手本のようなものだと思います。
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