4年、5年の偏差値は「どうでもいい」
安浪:5年生だったらまだいろいろ見られますしね。それでもその学校に行きたいと思うのであれば、今たとえ10ぐらい偏差値が足りなくても、とにかく前を向いて頑張るしかないです。我々は6年の秋になったときの偏差値しか見ないので、4、5年生や6年の4月に偏差値がどれだけ取れていたかの話は基本、どうでもいいんです。6年の秋、9月・10月に向けて積み上げていく、という視点が大事です。そこまで基礎力を積み上げていって、特訓や過去問で実戦力を鍛えていく。ただ、志望校に手が届かないと思っているなかで、志望校に見合った努力をある程度本人がちゃんとできるかどうか、というのが中学受験の本当に難しいところなんです。もし努力できているのであれば、6年の夏が終わるまでは、全力で応援してあげてください。
(構成/教育エディター・江口祐子)
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