中学受験に向いている子、向かない子とは?

 小学生時代は、子どもたちの成長の速度も、学力が身につく時期にも大きな個人差があります。

 それぞれの子が持つ、中学受験に対する「資質」と「努力」のタイミングが合わさるのはいつか。わが子のタイプを見極めることが大切です。中学受験をする子にはおおむね四つのタイプがあります。

 一つ目は資質があり、努力ができる「グングンタイプ」。早熟で大手進学塾の授業にも難なくついていける、まさに中学受験に向いている子たちです。

 二つ目は、「あと伸びタイプ」。資質はあるけれど努力がもう一歩。といっても塾にも行くし宿題もこなす。でも遊びたい時はサボってしまう――つまり小学生らしい子どもたちです。

 三つ目は小学生のうちは資質小。でも努力はできる「じっくりタイプ」。いわゆるコツコツ型です。勉強の成果はみえづらいですが、着実に学力の根を張っており、その成果が遅れて(中学以降)表れます。

 最後は、そもそも中学受験に興味がない「わが道タイプ」。親に言われてイヤイヤ受験に取り組んでいるため、過剰な管理をすると親子げんかになってしまうので要注意です。 「中学受験合格を目指すべし」と決めつけず、まずはわが子のタイプをしっかり見極め、本人にとって一番力を出しやすいタイミングや方法を長期的に捉えてあげてください。

(取材・文/玉居子泰子)

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