――子どもと一緒に自転車で出かけるとき、保護者は前を先導したほうがいいのでしょうか? 後ろから付いていったほうがいいのでしょうか?
保護者が前を通って道案内したくなるかもしれませんが、子どもが歩道を通行している場合は斜め後ろにあたる車道左側を走行するといいでしょう。後ろから子どもの運転を見ていると、危険性に気づくものです。「ちょっとフラフラしているな」「信号待ちのときに、ギリギリまで前に出ている」など危ない乗り方をしていたら声を掛けましょう。
――そのほか、家庭で知っておきたいルールはありますか。
ベビーカーや子乗せ自転車の延長で、自転車も育児用品のように捉えている保護者も多いと思いますが、道路交通法上の「軽車両」であることは肝に銘じてほしいですね。子どもにも「自転車はおもちゃではなく、車の一種なんだよ」と伝えてください。
また、最低でも年1回は自転車屋さんで点検してもらいましょう。自転車は乗っているうちにブレーキのワイヤーが伸びてきたり、ブレーキシューがすり減ってきたりします。部品を交換するのか、もう少し使えるのかをプロの目線で判断してもらってください。家庭でも、子どもの成長に合わせてサドルの高さをこまめに調整して、操作しやすい状態をキープしてほしいと思います。
(取材・文/越膳綾子)
※前編<小学生の「自転車事故」、大人が“想像もしない”思わぬリスクとは? やりがちな危険運転を解説>から続く
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